昨年発表したフル電動方式の4ton振動ローラと、内燃機関を電気モータに置き換え、交換式のバッテリを搭載した電動油圧方式の2技術の開発を進めています。特に小型機は、電動油圧方式と低CO2鋼材との組み合わせでCN(カーボンニュートラル)の達成に貢献できます。
両方式ともに、CO2の排出量ゼロだけでなく、燃料などの資源枯渇に貢献できる技術で、特に夜間施工における施工音低減や、狭隘かつ閉所で充満する排気ガスによる健康影響の削減に寄与することができます。
フル電動方式の4ton振動ローラは、多くの現場試用を経て、十分な稼働時間が確保できることを確認して参りました。今後は、バッテリの大容量化と効率化によって、更に供用性が増していくことでしょう。
電動化をきっかけに得られた制御技術は、効率的な締固め技術や施工管理のためのセンシング技術に活かし、締固め機械の本質である締固め品質の向上に努めて参ります。