「ミニシールド工法」は、小口径シールド工法のパイオニアであり、約50年間の歴史があります。非開削で長距離・急曲線(R=10m)を複数含む下水管路を施工することが可能な工法です。また、国内では約590kmを超える実績を積みながら、技術開発を継続して行い、近年増加している集中豪雨による大規模な洪水氾濫対策の一環として、雨水管路に対応した「内水圧対応セグメント」、さらに硫化水素の発生が懸念される下水道環境下で高い耐硫酸性を発揮する「BSACセグメント(耐硫酸性セグメント)」を開発するなど、常に最新技術を導入している工法です。また、その技術を上水道管路耐震化の促進に貢献する為に改良した「DXR工法/DXRⅡ工法」は、開削や推進工法等の従来工法では施工が困難な基幹管路の新設・更新を可能とした工法です。また、一般シールド工法と比較すると大幅なコストダウンとなる工法です。
下水道管路は、全国で49万km(2021年度末時点)を越えており、標準耐用年数50年を経過した管きょは約3万km(総延長の約6%)、10年後には約9万km(総延長の約18%)、さらに20年後には約20万kmと急速に老朽化が拡大します。持続的な下水道機能を確保するためには、計画的な対策が求められています。「ダンビー工法」はこの下水道管きょの老朽化・耐震化・長寿命化対策を非開削で効率的に更生できる工法です。